美を生み出す瞬間をサポートする、感覚的な使いやすさを求めて
【オリジナルオーダーメイド】美容室『vendange』オーナー 中様 ヘアサロンオーナー・中様(以下、オーナー):今回、新しい店舗オープンのタイミングもあり、傷みが激しくなってきたシザー(はさみ)ケースをオーダーしようと思い連絡させていただきました。 アトリエ8845職人・森川(以下、8845):ありがとうございます!より詳しいご要望と、革の質感や色の好みをお伺いするため、いくつか革見本もお持ちしました。 オーナー:私たち美容師にとって、シザーケースは「それが無いと仕事が始まらない」アイテムですし、長年使っていく相棒です。ですので素材は経年変化が楽しめるようなレザーが良いです。このシザーケースは18年も使用しています。 8845:年季が入って「味」がでてますねー! オーナー:もう「味」を越えちゃって(笑) ステッチ部分は一度縫い直してもらったのですが、ベルト部分が切れそうになってきたので二代目を新調しようかと。 8845:経年変化を楽しみたい場合は、ベージュのヌメ革を希望されることが多いのですが、カッコイイ雰囲気に仕上がる型押レザーも参考までにお持ちしました。耐久性を考えると柔らかい革よりも厚みとコシのある革がおすすめです。 オーナー:いろいろあるんですね!色の差だけでなく、厚みや表面の加工などでずいぶん雰囲気が変わりそう。 8845:もっとたくさんの色がアトリエにありますので、色や質感の好みを共有してから再度ご提案することも可能です。 オーナー:「ヌメ革が良い」というのは固まったのですが、色は悩みますね。僕は美容師になってから女性の目線の感性を大切にしていて、男っぽいものよりも女性的に可愛いものに共感を覚えるんです。なので新しいシザーケースはよく見る定番色ではなく「可愛いけれど格好良い」雰囲気のある色にしたいんです。細部の話ですが、金属パーツはアンティーク調の色にしてもらいたいです。 8845:可愛いけれど格好良い雰囲気があるカラートーンのヌメ革ですね。では後日ご希望に沿うような絶妙な色をセレクトしてきます。シザーケースの一部分の色を変えるのも、ロゴを入れるのも可能ですので、いろいろと楽しみながらお悩みください(笑) 続いて、オーダーの醍醐味でもある「形」を決めていきましょう。 オーナー:自分の希望を聞いてもらえた上でプロの目利きでセレクトしてもらえるなんて、さらに頼もしいです!形だけではなく色やパーツひとつひとつにこだわれるのもオーダーのメリットですね。 8845:全体の雰囲気に合わせてパーツの色も検討してみます。では、美容師の必需品であるシザーは何本収納できるようにいたしましょうか? オーナー:いま僕は5本のシザーを使い分けているので、コーム3本とともにスッキリ収納したいです。シザーケース次第で作業効率が良くなると言っても過言ではないので、ダッカール(ヘアクリップ)やカラーの際に使用する手袋などがたくさん入るスペースも確保しておきたいです。 8845:シザー5種類にコームが3種類!作りたいヘアスタイルに応じて、それを叶える道具も繊細に使い分けるのですね。カット中に感覚的にサッと入れても刃先が当たらないよう、収納位置などのご要望はありますか? オーナー:刃のためにも一本一本の収納場所が分かれていて固定できるほうがいいですね。入れやすいように互い違いの段になっていると出し入れがしやすく、刃先同士がぶつからないので。 8845:了解です。全体を型紙におこし、試作品も制作するので確認していただきながら進行できたらと思います。中に入った髪の毛を排出するための下部分のフラップや、全体的なデザインの希望イメージはありますか? オーナー:私はシンプルで洗練されたデザインが好きです。同じくファッションもシンプルなものが好き。シザーケースは自分のファッションの一部みたいなもので、自分の美学がシザーケースにも現れると感じています。今回はせっかくのオーダーなので、「シンプルだけどありそうでないデザイン」を目指したいですね。 8845:シンプルにこだわるのなら、髪の毛を落とすためのフラップ部分を後ろにまわし、ステッチも同系色にしてスマートな印象にしましょう。 オーナー:これを機にゆくゆくはウチのオリジナルシザーケースを作るというのも考えていますし、女性スタッフも使いやすいように斜めがけが出来る形にしておきたいです。 8845:では、本体をベルトに装着する形状とは別に、斜めがけに対応できるようにパーツも付けておきますね。まずは型紙をおこして、ご要望の厚さと堅さのレザーで一度試作品を作ってみます。それと同時進行で革の色を最終決定していきましょう。 オーナー:試作品を作っていただけると、実際のアイテムを入れて使い勝手を試せるのでありがたいですね。美容師にとってシザーケースは作業効率に影響がでるので「使いにくいな」と思いながら使い続けるのはつらいですから。楽しみに待っていますので、よろしくお願いします!後日、悩まれていた革の色もオーナーのイメージに合うものが見つかり、使用レザーが決定しました。工房ではお伺いした要望が記載された指示書を元に、職人が型紙を起こし、試作品を制作。実際の使用感を試していただき、多少の修正を経て諸々の希望が確定しました。
職人:これが全パーツの型紙です。これに合わせて革を裁断していきます。この革は厚めでコシがあるので耐久性も優秀。プロの道具入れなので、色は柔らかくてもゴツゴツした感じで仕上げたほうが格好良いんじゃないかな。 8845:この革の色でも経年変化は味わえますか? 職人:経年変化は起きるよ。時間とともに色の味わいが増してきて愛着も湧いてくるよ。【工程】
1:指示書をもとに型紙を作成し、各パーツの素材・色・サイズなどトータルで確認 2:型紙に合わせて革を裁断 3:縫い合わせしやすいように必要箇所を薄く「すく」 4:可動する部分やタフさなど、部分によって適した厚みに調整して貼り合わせる 5:革の裁断面のコバ塗り(透明ニスよりも同色の方がキレイに仕上がると感じたので) 6:シザーを入れるポケットは強度を高めるためカシメ加工も 7:シェーバー入れも追加 8:底に芯地を挟み厚みを持たせる(パーツによって芯地の有無を調整) 9:ベルト部分の留め具、開閉フラップ部分はハトメ加工に 10:全面ポケット、本体、ベルト部分の組み立て 11:検品・仕上げ【完成後】
8845:試作品作成からシザーを入れるポケットの高さを微調整をしてもらったので、使い勝手も希望に沿うものになりました。 職人:シザーのポケット位置はお客様の要望で位置を1cm下げたよ。縫製だけだと強度が弱いのでカシメを打って正解。見た目は極力シンプルなデザインに着地させたよ。 8845:逆にスッキリ見せたい部分は強度を考えつつ、ミシンに変更してくれたんですね!タフさも必要ですし、デザインのシンプルさとのバランスもお客様のご希望通りです! 職人:側面も美しく仕上げるように裏で糸止めをして、緩みやほつれがおこりにくい仕立てにしたよ。シンプルさを優先したらタフさが劣る、なんてことは職人として妥協できないからね。お客様からの要望にこたえるのが第一!喜んでもらうことが一番!■職人の希望を職人が具現化したシザーケース。気に入っていただけることを信じて、さっそく完成したシザーケースをお届けにあがりました。
8845:完成したシザーケースがこちらです。 オーナー:ありがとうございます!シンプルで洗練された印象ですね。革の色もハイブランドでも使われているような絶妙で上品なニュアンスカラーでとても素敵です。女性が見てもかっこいい色だと思います。色もスタイルもイメージ通り!こだわりたかったイメージに合う色をセレクトしてくださったおかげです。 8845:この革は「扱いやすく丈夫さのあるクロームなめし」と「経年で味わいが増す」タンニンなめしの双方の良いところを併せ持つ「コンビなめし」という方法で加工された革です。発色が美しく、傷がつきにくいのが特徴です。 オーナー:求めていることを叶えてくれる、イイトコ取りのヌメ革なんですね!この端(コバ)の処理もきれいですね。 8845:わぁ、その苦労を褒めてくださって嬉しいです!私は染色専門なのでコバの色作りを担当したのですが、最初3色から始まり、様子を見ながら合計10色ほどを混ぜ合わせて作りました。この絶妙な色はもう2度と作れないかも(笑) オーナー:まさに奇跡の配合ですね(笑) 試作品で1cmポケット部分を下げて調整していただいた部分も、シザーが絶妙に沈んで落ち着きが良くなりました。1cmの差でもずいぶん使い勝手が変わってくるので「感覚的に使いやすい」のが必須条件なので。 8845:長年使用してくるとコバもが擦れて色が変わってくることがありますが、その時に別の色に変更することも可能です。では全体的なデザインはいかがですか? オーナー:前面ポケットにダッカールがスッと入れられてスッキリ収まりまるのと、下部のフラップも後ろにまわしたことでスマートな佇まいです。金属パーツのアンティークゴールドの色味も素敵です。 8845:全体的にご希望の形に仕上がったでしょうか? オーナー:はい、大満足です。じっくり要望も聞いてもらえたし、職人ならではの提案もしていただけたので楽しく取り組めました。サロンオリジナルのシザーケースを作る時は、ぜひお願いしますね!【プロフィール】
美容室『vendange』オーナー 中様 美容師歴18年。南堀江にある美容室『vendange』のオーナー。ヘアスタイルだけにとどまらず、スキンケアの知識も豊富。女性の美を引き出すための技術の高さと情報収集力は顧客からも高い評価を受けている。今年春 堀江に2店舗目をオープン予定。【森川さんプロフィール】
『一針入魂』21才でクリーニング店において、洋服リフォームの仕事に従事していましたが、会社から新規事業立ち上げのため、靴、バッグの修理研修を受け、理由あってバッグの会社へ転籍しました。 色々な修理を手がけたおかげでバッグ、サイフ、衣料、などの修理に生かされ、今となっては何でもチャレンジした事で、どんな修理品にも諦めずに挑めるようになり職人としての喜びを感じています。~想いをカタチに~
アトリエ8845への修理のご依頼、ご不明点、ご質問などございましたらお気軽に下記リンクよりお問い合わせ下さい。 ・アトリエ8845へのお問い合わせはこちらをクリック ・お電話でのお問い合わせ フリーダイヤル:0120-52-8845 または:06-6736-5595 〒537-0014 大阪府大阪市東成区大今里西2-11-13 営業時間:9:00~17:00 定休日:土曜・日曜・祝日本当に必要なスペースだけを作る「真のこだわり」を追求し、完成しました。
ーーアトリエ8845でバッグと財布をオーダーされたキッカケを教えてください。
知り合いからアトリエ8845でオーダーした財布をプレゼントしてもらったことが、最初の出会いですね。とても使いやすくて気に入っていたのですが、「ジャケットのポケットにスマートに収まる薄さの物が欲しいな」と思い、新しくオーダーしました。財布の使い心地の良さを知っていたので、この機会にとバッグもお願いしたんです。財布もバッグも日常に不可欠ですし、自分が使いやすいものが一番だと思うので、「機能性をアップさせること」「自分好みの質感を持つ本革で作ること」にこだわりました。 使い勝手の良い部分は残して必要な機能をプラスして欲しかったので、実際に使用していた現物を預け、それをベースに型紙を作ってもらいました。財布は使用していた物しか持ってなかったので、預けていた1週間はポケットに現金を入れて生活していました(笑) でも、写真などから憶測で型紙を起こすのではなく、きっちりと型紙を取ってくれる丁寧な仕事ぶりに安心感がありましたね。本当に気さくな方ばかりで和気あいあいとお話できるので、細かなこだわりも相談しやすかったです(笑)ーーそれは安心ですね!出来上がるまで不安というのは落ち着かないですからね。では、オーダーするにあたってどのような希望やこだわりがありましたか?
財布に関してはとにかくスリムかつカード収納が多いことを希望しました。今までのものは、ジャケットのポケットに入れるには厚みが少し気になったので、今回は小銭入れをなくして薄く小さくしてもらいました。ちょうどお札が入るギリギリのサイズになるよう、ミリ単位で調節してもらってコンパクトになりましたね。カードは24枚入るようになっているのですが、そんなに入る財布はないんですよ!この収納力は他にはなかなかないですね。機能性バツグンなので、それを見た私の友人が、2人もこちらで財布をオーダーしたくらいです。オーダーでしか叶わない自分仕様は大満足だそうです!ーーミリ単位のリクエストですか!その1ミリが使いやすさを向上してくれるんですね。それはオーダーしか叶いませんね!では、続いてバッグのこだわりについて聞かせてください。
バッグも自分らしく使えるように工夫をこらしました。基本はビジネス用ですが一泊旅行にも使えるサイズなので、手持ちのショルダー紐を装着できるように金具をつけてもらいました。ショルダー紐の着脱ができることで使うシーンに幅が広がりますよね。ほかにも普段患者さんのカルテや書類など、秘匿の必要性がある物を入れるので、ダイヤル式の鍵をつけてもらいました。いくつか錠前を見せてもらって選びましたが、鍵は失くす危険があるのでダイヤル式はとても重宝しています。開閉時も引っかかったりせず、スムーズなので使い勝手もとても良いですね。ーーそんなこだわりを詰めた商品が完成して、仕上がりはいかがでしたか?遠慮なく本音で語ってください(笑)
財布は革を薄いカーフのスムース革で作ってもらったのですが、しっとりとしていて手に馴染みやすい。前回の物よりも柔らかいので自分の手にぴったりとおさまる、しっくりくるフィット感があります。その分傷もつきやすいのですが、使っているうちに傷も目立ちにくくなってきて、革特有の使い込んだ味がでてきました。 バッグはエンボスの中でも表面の風合にソフト感のある本革にしてもらいました。今まで持ったことがなかった質感で新鮮です。「ハードな使用にも耐える丈夫さ」があると聞いて選びましたが正解でした!要望に合わせた素材の豊富さもメーカーならではのアトリエ8845の魅力ですね。硬めの質感なので傷もつきにくいし、とても丈夫。 また、仕事上パソコンなど重い物も入れるので、取っ手の部分も壊れにくいよう強化してもらいました。他にも外側ポケット部分に名刺入れやキーケース入れ、ペン差しも作ってもらいました。 内側にすべりの良い裏地を張ってもらったので、スッと物が出し入れができてストレスフリーです。バッグの中で自分なりの物の居場所が決まっているとサッと取り出せるし、全部がきっちりと収まって気持ちがいい。ビジネスシーンでもスマートな振る舞いができますよ。大満足の仕上がりです。ーースペースに合わせて入れる物を決めるのではなく、入れたい物に合わせて収納を付加できるのはオーダーのなせる技ですね。実際に生活の中でお使いになってみた使用感はどうですか?
財布はカード収納が充実しているのでカード入れを持たなくて済むし、スリムになって持ち運びにとても便利です。財布をフルオーダーで作ってくれるところってなかなかないんです。また財布って毎日使うものだし、いくつも生活内で使い分けるものでもないので、使いやすさを最優先した自分仕様のものを持ちたかった。こだわった甲斐あって自分にぴったり馴染むから、使っていても何のストレスもない。一から作ってもらった自分だけの財布なので愛着もひとしおです。 バッグは傷がつきにくいので安心して使えています。風合のあるしっかり感の革なのでもう少し使い込んでなじませたいな。経年変化もレザー愛好家には楽しみですから。学会や出張時のパートナーとして、自分の年齢とともに経過してどんどん味が出てくるといいなと思っています。世界でたったひとつのオンリーワンの持ち物なので、誇らしさもありますし大切にしていきたい気持ちも強いですね。ーー最後に、今後依頼したいアイテムはありますか?
ずっと今の財布の形をリピートしたいです。なにせ自分にとってベストに到達したので(笑)。出張に使えるキャリーバッグなんかもいいなと思っています。他にもレザージャケットの修理をしてもらったんですけど、その時も内ポケットを今の財布が入るように深くしてもらったんです。そんな風に自分にとってちょっと気になる部分、引っかかりを感じる所を直してもらえるので助かります。アトリエ8845の工房を支える職人さんたちにはこれからもお世話になっていきたいですね。【横田さんプロフィール】
「仕事柄なのか、細かな部分にまで妥協ができない性格だ」と笑う笑顔が印象的な歯科医師。東大阪で歯科クリニックを開業し、数多くの患者様の歯の健康を守っている。~想いをカタチに~
アトリエ8845への修理のご依頼、ご不明点、ご質問などございましたらお気軽に下記リンクよりお問い合わせ下さい。 ・アトリエ8845へのお問い合わせはこちらをクリック ・お電話でのお問い合わせ フリーダイヤル:0120-52-8845 または:06-6736-5595 〒537-0014 大阪府大阪市東成区大今里西2-11-13 営業時間:9:00~17:00 定休日:土曜・日曜・祝日楽しい旅の時間に、センスという彩りと安心感を添えるバッグが欲しい。
アトリエ8845スタッフ(以下8845):今回レザーバッグをオーダーしたいとのご相談を承り、ありがとうございます。では早速ですが、ご希望をお聞かせください。 O様:いつも旅行の際に使用している軽くて使いやすい形のバッグがあるのだけど、ナイロン製ということもあって少し傷みも気になってきて…。これからも長く使いたい形なので、どんな旅のシーンにも合う上質感のあるレザー素材で作りたいなと思い、ご連絡させていただきました。こちらが実際のバッグです。 8845:拝見いたします。斜めがけにできる小さめのタイプですね。 O様:実は海外の旅行先でツアーが一緒だった方がスリにあって、財布を盗られてしまったんです…。そんな恐ろしいことがあったので、コートを着た中に持てるこのサイズ感で、バッグに財布の機能が付加したものが丁度良くて。是非こちらをベースに素敵なレザーバッグを作っていただきたいなと思いまして。 8845:なるほど。財布一体型のスリムタイプですね。レザーは丈夫ですし、ナイロン製よりも見た目の上品さがランクアップしますよ。それぞれ専任の職人もおりますので、バッグ職人と財布職人のコラボレーションにご期待ください! O様:自分の使い方に合うバッグって、なかなか見つからないでしょう?これは、メガネ・サングラス・パスポート・携帯がジャストに入って、それでいて財布が一体型というのがベストなんです。こちらをレザーでオーダーするというのもお受けしていただけますか? 8845:もちろんです! O様:でもナイロンに比べてバッグ自体が重くならないかが心配。旅はできるだけ身軽に楽しみたいから、軽くて丈夫なレザーでお願いします。 8845:ご連絡いただいた際にお話をお伺いし、ご要望に合う素材は何かと職人とも考えました。その結果、当社の『pacca pacca』というシリーズの、ポニーレザー(馬革)が最適かと。 O様:ポニーレザー、馬革ね。 8845:はい、ポニーレザーには軽くて丈夫という特徴があり、しなやかさがあります。環境に優しい自然の染料を使用した革なので、少し経年変色は出てきますが、独特の風合いがある濃淡カラーなので表情として認識していただいております。また、品がある艶やかな色みが大変人気ですので、こちらの素材が最適かと思いまして。ポニーレザーのカラー見本をお持ちしましたので、こちらをご覧ください。 O様:旅先に持っていくので「軽くて丈夫」というのが嬉しいわ。それに、いろんな色があるんですね! 8845:こちらを見ながらカラーの組み合わせを考えていきましょう。 O様:こんなに色があって悩んじゃうなぁ。でもオンリーワンのデザインを考えるのって、ちょっぴりデザイナー気分で楽しい! 8845:楽しみながら作ったものは、愛着もひとしおですよ! O様:私、チョコ色が好きなので、チョコを使おうかしら。 8845:特に女性に人気なのは、チョコ、オレンジ、ピンク、ブルーです。色数はお好みでお申し付けください。 O様:じゃあ、バイカラーにしようかな。この綺麗なブルーとチョコの組み合わせにします。 8845:職人へ指示を出すために細部のオーダーを指示書に書き込みながら各パーツのご希望もお伺いしていきますね。参考までにアドバイスいたしますが、どうぞ遠慮なくご要望をおっしゃってくださいね。 O様:では金具はすべて、爽やかなブルーに合いそうな、シルバーで統一していただけますか。紐は今と同じ長さで、他の細かい部分はバランスを見てお任せします。 8845:了解しました。ではパイピングはチョコでデザインのアクセントにします。紐はチョコ、パッド部分はブルーで組み合わせると綺麗だと思います。 O様:ではそちらでお願いします! 8845:内生地もお好みの色を選べます。ドットや無地のカラーなどいろいろありますよ。 O様:裏地まで好きな色を選べるなんて、さすがメーカーさんね! 8845:内生地は、中身を見えやすくするために明るめの色をお選びになられる方が多いです。 O様:なるほどね。確かに、お金や物を取り出す時に見やすい方がいいし、この上品な雰囲気のベージュにしようかしら。 8845:ファスナーは錆び付きの心配が無く、耐久性があって開け閉めがスムーズな樹脂製にし、生地も本体に馴染む色で合わせておきますね。他にご要望はございませんか? O様:お財布にカード入れをもう一段増やせませんか?そうなるとすごく使いやすくなるんだけど…。 8845:大丈夫です。「痒いところに手が届く」機能をプラスして、使いやすさを向上させられるのは、まさにオーダーメイドの最大のメリットです。では、工房へ戻り本日伺った内容を職人に伝え、作業にかかります。本日は、お時間をいただきありがとうございました! O様:レザーで仕上がると、どんな感じになるのかな?完成が楽しみです!工房に戻り、素材や色、各パーツの詳細を書き込んだ指示書を元に職人と情報を共有します。お客様のご要望を作り手に伝え、より高いクオリティでの完成のために工程を組んでいきます。
「想像」を職人の手で「創造」するのが、オーダーメイド。 8845:オーダーのお客様のご要望を承ってきましたので、確認お願いします。軽さも求めておられたので素材はお持ちしていたポニーレザーでOKです。 職人:見本でお借りしてきたバッグに機能面でプラスするところはありますか? 8845:財布の中のカードポケットを一段増やしておいてください。カラーやパーツのご希望は、指示書に書き込んでありますので一度チェックお願いします。 職人:では、指示書と現物の構造を見ながら型紙をおこして、各パーツを作ってみます。一度試作品を作ってサイズなどを確認し、必要があれば現物に合わせて微修正しますね。 8845:財布の部分は財布専門の職人に指示を出して、完成品のイメージを共有しておいてください。 職人:はい、了解しました。全体的に綺麗な形を出すために、芯も工夫しておきます。 8845:旅行がご趣味の奥様なので、旅のパートナーバッグとして喜んでいただけるものを完成させてください。 職人:任せてください!長くご愛用いただける耐久性を持ったバッグに仕上げます!オーダーメイドは、職人の腕を信頼してお任せいただく一点物ですし、使用する革の場所や傷の有無にも注意を払って「べっぴんさんのバッグ」を作ります(笑) 効率の良さよりも美しさを最優先にして、丁寧に良い物に仕上げておきますよ! 1:指示書をもとに各パーツの素材・色・サイズを確認し、型紙を作る 2:立体にした時に寸法などが狂っていないかダミーで確認 3:(必要であれば型紙を微修正) 4:各パーツを実際の製品に使用する革、芯地、裏地を型紙に合わせ裁断 5:革は縫製しやすいよう一部分を薄く加工 6:貼り合わせ、縫製、組み合わせ 7:検品 8:仕上げ私たちが一番ドキドキする瞬間。完成したバッグのお披露目です。でも、きっとそれはお客様も同じお気持ちですよね。喜んでいただけるようにと願いながら、お客様へお渡しします。
いよいよ完成!仕事の結実だけでなく、 お客様との信頼も結実する日となりますように。 8845:ご依頼いただきましたオーダーバッグ、無事完成いたしました。 O様:楽しみに待っていました!わぁ、発色が綺麗!なかなか売っていない雰囲気を持つレザーなので、個性があっていいですね。 8845:どうぞ、お手に取ってご覧ください。 O様:レザーなのにナイロンより軽く感じるくらい。ポニーレザーならではの、なめらかな手触りとしっかりした作りで素敵! 8845:革素材というのは、使えば使うほどに「持たれる方のカタチ」に馴染むので、どんどん使いやすくなっていきますよ。と、職人からの伝言です(笑) O様:「重いから」と革を敬遠し、質や上品さはあきらめて「軽い」という理由だけで布やナイロン製バッグで妥協することが多いらしいの。だけど、このポニーレザーは軽いので、重さを気にするお友達にもおすすめできます! 8845:革製品は必要に応じて修理もできるため、大切に長く付き合いたいと思う気持ちにも答えてくれますよ。 O様:このナイロンジッパーは開閉しやすいですね。支払い時にスマートに開け閉めできそう。財布の中のカードポケットも一段増やしていただいたおかげで、使いやすさもアップしました。必要最小限をすべてスマートに収納できるバッグを、上質なレザーで作っていただき本当に嬉しいです。 8845:点数は何点いただけますか?(笑) O様:思っていた以上の出来栄えに大満足、100点あげちゃいます!(笑) 8845:光栄なのと同時に安心しました(笑) O様:このバッグを連れて、南フランスあたりへ旅行に行きたいなぁ。近々ハワイに行くので、その時にデビューさせますね。本当に素敵に仕上げていただいて、ありがとうございました!職人の方々にもお礼をお伝えください。 8845:これからはこのバッグと一緒に、旅先の素敵な景色をたくさんご覧になっていただけたら職人冥利につきます。今回は弊社にお声がけいただき、良いご縁をありがとうございました。名前: 林 照晃
勤続年数: 40年
『物創りの大切さ』 袋物メーカーとして主にバッグ、財布の製造、 営業企画を歩んでまいりました。 製造業としてお客様に長く商品を使っていただけるよう 愛着のもてる商品づくりを目指しております。 今後も匠の技術向上に挑戦していきたいと考えております。~想いをカタチに~
アトリエ8845への修理のご依頼、ご不明点、ご質問などございましたらお気軽に下記リンクよりお問い合わせ下さい。 ・アトリエ8845へのお問い合わせはこちらをクリック ・お電話でのお問い合わせ フリーダイヤル:0120-52-8845 または:06-6736-5595 〒537-0014 大阪府大阪市東成区大今里西2-11-13 営業時間:9:00~17:00 定休日:土曜・日曜・祝日